2024/3/1 【ブログ】
【ガイドの小箱】田原本聖救主教会
このほど田原本郭内の「日本聖公会田原本聖救主教会礼拝堂」を拝見する機会をいただいた。
外見切妻風の建物は、一般家庭のように見受けられるが、西側正面からは落着いた古風な基督教会に間違いない。
礼拝堂はおよそ50人くらいは座れるシックな木製の椅子が設けられて、祭壇の材は分からないが柿渋色ながら暗さを感じさせず、
むしろ明るささえ覚えて、木目の、滝が流れ落ちるような流麗さに目をみはる。
窓からさしこむ春の光は、うすい光をあびて優しく、柿色に映し出すガラスの細工は見事なものである。
同系列の基督教会には国の重要文化財 奈良基督教会、奈良県指定有形文化財の高田基督教会があるなかで、田原本聖救主教会がNHK連続テレビ小説「芋たこなんきん」「マッサン」のロケ地に選ばれたのは、ドラマの時代設定にふさわしい教会であったからだろう。
しかもこれらの教会の設計施工にあたったのは大木吉太郎(1887~1971)である。彼は宮大工として古社寺や伝統建築の調査や修復に尽力し「和風教会堂」という様式を生み出した。
もちろん田原本の聖救主教会も担当した。
町の大切な文化財としてまもっていきたいものである。
3月16日には町のボランティアガイドによる「田原本再発見ウオーク」が企画されている。
ふだんなにげなく通り過ぎている町並みを、ちょっと気を付けて見てみませんか。オャッと再発見できることがあるかもしれませんよ。
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「田原本の町並み」再発見ウォーク
お申込み方法など、詳細は以下のページでご確認ください。
https://tawaramoton.com/info/9605/
受付期間:2024.3/1 - 3/10