2022/8/8 【ブログ】
【能楽発祥の地・田原本】補厳寺「世阿弥忌(ぜあみき)」
8月8日は能楽 観世流二世「世阿弥」の忌日(命日)にあたります。
朝から強い日差しの照りつける中、田原本町味間にある「補厳寺(ふがんじ)」に有志の方々がご参詣され、能の演目「敦盛」などから謡(うたい)の一節を奉納されました。
この中には「伝統文化を次世代へつたえる会」の方もおられました。
会はその活動の1つとして、「子ども能楽教室」を通じて、田原本の能の歴史や文化を後世へ伝えることに力を注いでおられます。
■「伝統文化を次世代へつたえる会」ホームページ
ここ補厳寺には「補厳禅寺納帳(ふがんぜんじのうちょう)」と呼ばれる土地台帳があり、世阿弥とその妻・寿椿(じゅちん)の名が記されています。
この事実は、在野の研究家である香西 精(こうさい つとむ)氏の導きにより、能楽研究家の表 章(おもて あきら)氏がつきとめました。能楽界の大発見です。
これを記念して、山⾨の脇には「世阿弥参学之地」の碑が建立され、補厳寺は「世阿弥が学んだ寺」として能楽界の聖地になっています。
■当機構HP「補厳寺」
■当機構HP「能楽発祥の地」
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補厳寺に残る世阿弥の足跡発見までのストーリーを基に、世阿弥の妻・寿椿を主人公とした新作能が伝統文化を次世代へつたえる会により制作され、田原本町記紀・万葉事業の一環として舞台収録されています。
子ども能楽教室の生徒も大活躍するこの舞台映像を、当機構のYouTubeチャンネル「たまかんチャンネル」で配信していますので、ぜひご覧ください!
あらすじマンガもありますので、併せて以下にご紹介します。
■新作能「寿椿」
▣字幕なし
▣日本語字幕版(詞章・場面説明付き)
※「詞章」全文
https://tawaramoton.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/20210731.pdf
▣英語字幕版
▷あらすじマンガ:伝統文化を次世代へつたえる会 Facebook投稿より