2022/6/4 【お知らせ】
【展示中です】太鼓形埴輪(宮古平塚古墳)
宮古平塚古墳から出土した「太鼓形埴輪」。
展示中の唐古・鍵考古学ミュージアムで、調査担当の文化財保存課 渡瀬技師にお話を伺いました。
発掘場所については、宮古地区「平塚」という地名から古墳があるのでは?と考えられていたそうですが、確信はなかったとのこと。
しかし、実際に重機掘削を始めて周豪が現れ、手掘りで土器片などが出土したことで、古墳があるという確信に変わり、その後も慎重に作業を進めた結果、ほぼ完成形の「太鼓形埴輪」の大発見につながったそうです。
発見時は「まさか、こんなところで!?」という思いが強かったそうで、周囲の方が喜んでおられる中でも、「信じられない」という驚きのほうが勝っていた、と語っておられました。
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「太鼓形埴輪」は現在唐古・鍵考古学ミュージアムで無料展示されていますが、他の出土物も併せた詳しい調査のため、8月31日(水)をもって展示終了となります。
重さは約4kgとのことですが、見るからにずっしり重そうです。
そして何より、刷毛目のある表面はなめらかでとてもきれいな色をしており、本当に美しい埴輪です。
ぜひ、期間中にミュージアムまでお越しください!
このあと、一般向けの企画展や講演会は、来年以降で開催できたら…ということですが、研究報告が待ち遠しいですね。
また、「現地見学ができますか?」と観光ステーションにもよくご質問をいただきますが、現地はすでに埋め戻されて工事も進んでおり、古墳や発掘現場は見学できません。
残念ですが、併せてお知らせいたします。
▣唐古・鍵考古学ミュージアム