2021/12/20 【ブログ】
【取材レポート:唐古・鍵考古学ミュージアム企画展・シンポジウム】
先日12月19日(日)に会期終了を迎えた企画展「弥生の食卓~唐古・鍵遺跡の食事~」は、関連の研究集会とシンポジウムが開催されました。
12月18日(土)の研究集会は、全国各地で行っている復元水田実験プロジェクトから、弥生時代・古墳時代の水田稲作技術を再検討するシンポジウムを開催。
12月19日(日)は、第1部で奈良県立磯城野高校と連携し、弥生時代の食材を用いた現代風創作料理を考案しその成果を発表。
第2部では、唐古・鍵遺跡にとどまらず、これまでの弥生時代遺跡の調査成果から明らかになってきた、弥生時代の食事について最新の知見が講演されました。
磯城野高校フードデザイン科が、弥生時代に使われていた食材について学び、創作したメニューのうち、12月3日の奈良新聞でも紹介されていた、弥生版マリトッツォに注目していました。
この他にも、当日会場で配布のレシピ集には、雑穀を使ったり地元産野菜(里芋は地元の大和野菜・味間芋)を使ったカレーや肉まん、シフォンケーキなど美味しそうな弥生食材メニューが掲載されていました。
当時の料理は現代と異なり、噛む回数が圧倒的に多かったのですね。
登壇した皆さんが弥生時代にちなみ、貫頭衣を着て登場されていたのも印象的でした!